映画のはなし

ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(映画のサイトは見つからず)
http://www.nippon-animation.co.jp/chibimaruko.htm
今更ながら観ました。原作コミックスは何年も前から愛読してたけど、ちゃんと通して映画版観たのは初めて。13年前当時とは違い劇中使用曲(笠置シヅ子とか細野晴臣とか)に抵抗感なく観られると踏んだのも改めて観てみたくなったきっかけの一つ。
ああ、この頃の絵柄や色合いや声優の演技は素晴らしいなあ。近年のまる子は台詞自体もそうなのだが妙にねちっこく江戸っ子ぽいわざとらしい喋り方で肌に合わないんだよな。
原作が好き過ぎる為やや物足りなさもあるものも、随所随所では笑わせてくれる。嫌なやつ・永沢とひきょう者・藤木になる前のこのコンビはすごく好きなんで暗ーい絵を見せ合うシーンは爆笑でした。特に永沢の「夜なべ」! カラーだとインパクトでかい!
良一おにいさんが好きになれないのは漫画版と同じく一度しょう子の元を去るシーンのせい。未だに解せないんだよなあ、しょう子は結局まる子と馬の絵を最後に夢を諦めざるを得なかったんだろうか、と。まあこの作品でその辺丹念に描いてもしょうがないんだろうとは思うが。
映画の見所のミュージックシーンは賛否両論だろうね。子供向けだと言うことを考えれば、使用楽曲は昔のものばかりで馴染みにくそうだしどの曲のシーンもやたら長いしで映画への興味を持続させるのが難しそうな気がする。どの曲も半分くらいの長さで良かったんじゃない? まあミュージカルシーンが好きか嫌いかでも大きく意見が分かれる部分だろうが。『買い物ブギ』みたいなアバンギャルドなのは『みんなのうた』っぽくて夢中になるかもね。みーやんがこだわったと言う『B級ダンシング』なんかはかなり微妙だ。
あと、折角しんみりしたラストを迎えるのに騒々しいエンディングテーマを流すのは興醒めだった。