七の段

余談だが、↑の作中で「九九の七の段があやふや」というネタがあった。最近、週刊少年ジャンプ連載中の『家庭教師ヒットマンREBORN!』でも『アイシールド21』でも、同じく七の段が怪しいと言う表現だったが、この奇妙な一致は何だろう。外国での覚え方は知らないんだけど、これは日本語での覚え方が原因なのかなあ。と思ったらズバリそのことが書いてあるサイトがあったよ。
ことの葉言葉を考えるエッセイかけ算九九、なぜ七の段が鬼門かより

 実は数字の読み方次第で、九九を唱えるのに、早く言えたり、反対に時間がかかったりするのである。
(中略)
 「7」は、文字を一字ずつ読めば「シ・チ」となって、音声学的には2音節である。つまり「パン・パン」と2回、発音しながら手拍子が打てる。ところが、「普通に」読むと音声学的には1音節である。「チ」のところで「パン」と一度しか手をたたけない。「シ」は「シーッ、静かに!」と唇に指をあてていうときの「シ」、息だけの音になるからだ。
 このとき「シ」には母音の「イ」がついていない。口や舌は「イ」の発音ができる形をしているのだが、「声」が出ず「息」が出るわけである。これを「母音の無声化」という。
 この無声化ができないとどうなるだろう。
 「7」を読むのに、計算上2倍の時間がかかるのである。(中略)したがって実際には、声帯に負担のかからない息だけの「シ」と、有声音を出さなければならない声を伴う「シ」とでは、それが繰り返されたなら、単純に2倍ではなく、それ以上の時間差が生じることだろう。

なるほどねぇ。自分がふと思いついたことに対して具体的な解答が得られると嬉しいね。このことの葉というサイトは興味深い内容が満載なので、じっくり読んでみようと思います。