漫画のはなし
Musical Batonに続いてComic Batonが回ってきました。ニュースやジャンプ感想でいつも楽しませて頂いているBWSさんから最初のバトンと言うことで、嬉しいです。
- Total volume of comic on my Bookshelf
(本棚に入ってる漫画単行本の冊数)
313冊。大半がジャンプコミックスで、あとは青年誌系、女性誌系、少女誌系が同じ位の割合。
以前、BWSさんの「あなたは漫画を何冊持っていますか?」アンケートに答えたときの「1332冊」…てのと違って「本棚」てのがミソですね。確かに、段ボールやケースなどに閉まっているものといつでも手に取れるように本棚に収めているものとじゃ意味合いが違う。そんな面からも実家の本棚についてもカウント対象外とし、今一人暮らしの自室にある本棚の冊数をカウントしてみました。
- Comic thought to be interesting now
(今面白い漫画)
「今」ってことで連載中もしくは続刊発売予定の連載作品から。作品数指定がないので思いつくまま数点挙げてみました。
連載開始時から常にレベルアップし続けている、週刊で楽しむ人間にとってもとてもお得な作品。毎回期待を裏切る奇抜な展開にわくわくさせられます。
単行本派。野球に詳しくないぼくでもぐいぐい惹きつける面白さがある。地味にきっちりした作画、洗練されたネームも読み易さの理由の一つ。高校編に入り、これからまたどう転んでいくか楽しみ。
- 『STAYラブリー 少年/西炯子』
単行本派。シリーズ中最も気になる友達以上恋人未満カップルのお話。なかなかくっつかない(と言うか一生くっつかない可能性も?)恋愛話と言うのは非常にモヤモヤするんですが、近いのだか遠いのだかわからない二人の絶妙な絡み具合のせいで全く抵抗を感じない。一風変わった恋愛ストーリーと言うことで、浸りながら読んでます。
- 『よにんぐらし/宇仁田ゆみ』
単行本派。子供って可愛いなあとか家族って良いなあとかほのぼのしながら読めます。宇仁田ゆみ作品は全単行本揃えちゃった程気に入ってますが、大抵おっとりした感じの主役の女性の心情描写がね、創作ぽかったりいやにリアルだったりで妙に感情移入させられちゃう。
- The last comic I bought
(最後に買った漫画)
『魁!!クロマティ高校(13)/野中英次』
「なんとなく」買い続けてます。とは言え大当たりな話もたまにやって来るので外せない。13巻では「芸人は司会者を目指す」論とかネット番長ネタが良かった。ネット番長は不良サイドなしでも結構面白い。
- Five comic I read to a lot, or that mean a lot to me
(よく読む、または特別な思い入れのある5つの漫画)
5作ってのは結構難しいんですが、思い入れのあるものを厳選してみました。
お小遣いで最初に買ったと思われる単行本が『聖闘士星矢』11巻でした。少年てのはとかく熱いバトル漫画にハマりがちだと思うのだけど、『DRAGON BALL』や『北斗の拳』などにない魅力がこの漫画には溢れている。
ちょうど学校の理科の授業でも習い立てだった「星座・神話」を絡めたストーリー、星座を模した形態から鎧形態へのギミックがイカす聖衣と言うアイテム、ハッタリ利かせまくりな必殺技、少年心にも響きまくる無駄に熱い台詞回し…これら全てが見事にツボだったんです。
アニメにも漫画にもおもちゃにもハマり、漫画の模写にも熱心になっていた記憶があります。もっぱら落書きノートに鉛筆だけで描くものの、漫画のようにスクリーントーンによる表現がままならず、それでも必死に鉛筆だけで聖衣の模写を頑張ってました。ホワイトの位置を考慮しながら塗ったりね。
そんな自分にとってPS2ソフト『聖闘士星矢 聖域十二宮編』が楽しくない筈がない。久々に小宇宙を感じたことがあるかと問われ、「ないです」と言いつつプレイしてました。
「フツーの人漫画」と言う冠で『りぼん』に長期連載していた作品。アニメも良いですが、オリジナルストーリー中心になってからはもう別ものとしてしか観れない。
それはさておき、月刊ペースで連載していた頃は毎度毎度信じられないくらい面白かった。実体験を元にしている初期は、世代が違うにも関わらず子供時代共通の経験・感情面で共感度が高くくすくすと小さく笑いながら読んでいた。次第にキャラクターの方向性が固まってくると、「さくらももこは計算して書いてるのだろうか」と思うほどにまる子や友蔵がとんでもない言動を繰り広げ、幾度も爆笑させられたものだ。細かく語るときりがないのだけど、この作品についてはまた別の機会に何か書きたいと思ってます。
ただまあさくらももこは『コジコジ』終了以降漫画家としての輝きが全くなくなってしまったのが残念。エッセイは好きです。
霊体編から数十話の初期の部分ではそこまで面白くないと言うか、『本当にバトル漫画好きなのかな』と思うくらい印象に残らなかったんだけど、人間味のある妖怪が続々と出て来た『垂金編』くらいからのめり込みました。後々勧善懲悪を取っ払っていく『仙水編』が生まれるのも、思えばこの辺りからの自然な流れとも言える。少年漫画ながらそこかしこに「人間の裏側」が垣間見られるダークな雰囲気、意外と盛り上げ上手な演出力、格段にネーム力が上がった終盤の展開など、冨樫義博と言う漫画家が開花していく様をリアルタイムで感じとれたのは貴重な体験です。
最終回の週は酷く残念にも思いました。まだまだあのキャラクター達の活躍の日々が読みたかった。今読み返せばこれ以上ないくらいシンプルで綺麗な締め方ではあるんだけどね。
(4) ジョジョの奇妙な冒険/荒木飛呂彦
子供の頃からジャンプは読んでたけど、子供心に「ジョナサンの目に親指を突っ込んで殴りぬけるディオ」と「足の爪から触手出すエシディシ」に恐怖を感じずっと敬遠してました。きっかけとなったのは遅まきながらようやく第四部、舞台が日本てのもあってすんなりハマっちゃって、以後全巻揃えてどっぷりです。今も昔もアクの強い作風に敬遠してる友達はいますが、一度ちゃんと読んでみないと勿体無い作品だと思います。合わなかったら別に良いけど。
こればっかりはちょっと語り切れなさ過ぎて何も書けないんだけど、とにかくまあ荒木飛呂彦と言う才能がこれでもかと言う程詰め込まれていて、ただただ圧倒される作品ですね。
ちなみに各部を好きな順で書くと
第二部>第四部>第三部>第五部>第一部>第六部
です。実質第七部となった『STEEL BALL RUN』はまだ評価下せない。スタンドものになっちゃったのは残念だなあ。
(5) 主は名も無き儘に/ノリスケオールスターズ
大学時代にうちの大学と他大学の漫画系サークルメンバーで書いたリレー漫画。16人も参加するとなればハチャメチャな展開になりがちなのに意外と綺麗にまとまった名作(自画自賛)。
最後まで名前の明かされない主人公のアホ探偵、それに仕える美形の執事・タチバナ、ガスの集金人・ガストン、予知夢の能力者でジブリ系美少女・エトランゼ、エトランゼの実の兄のハンサムメガネ・アレクシルなど魅力あるキャラクターが、16人の執筆者の妄想で好きなように弄ばれました。妄想万歳。
どうでも良いけど大学のサークルでぼくが書いてた漫画は「やたらレズやゲイばかり登場する」と後輩に指摘されたことがあったなあ。
- Five people to whom I'm passing the baton(バトンを渡す5名)
- 狂詩曲魔剣終星 / 繰時屋はさみさん
http://tzibosi.fc2web.com/- サニーガール / つぐみさん
http://sunny-girl.net/- 銀魂気〜ぎんたまげ〜 / tokitamaさん
http://gintamage.exblog.jp/- テモラー / 笠けんさん
http://kasaken.seesaa.net/- そまの記 / だやん・でぃさん
http://dayann-d.pekori.to/diary/了解は得てないけどちょこっとでも付き合いややり取りのあった方へお渡しします。皆様、企画の主旨(参考:BWSのダイアリー Comic Baton)にご理解を示された場合は是非ご参加ください。勿論、スルーすることにためらいを感じる必要もありませんので(リンクに気付かれなかった場合も含みます)。よろしくお願いいたします。