その時、歴史は動いた(私生活編)

まず12/9の日記を読んでからどうぞ。


今日は昼からのんびり彼女とデートしていた。DVDや冬服を買ったり、ブックオフユニコーンULTRA SUPER GOLDEN WONDERFUL SPECIAL ABSOLUTE COMPLETE PERFECT SUPREME TERRIFIC ULTIMATE...(長い)の中古を1400円と言う安値で入手して喜んだり、パスタを食べたりとブラブラしていたのだが、18時過ぎたあたりから彼女が「体調が悪い」と言い出したので、仕方なくとっとと帰宅して夕食を作ろうと言う話になった。彼女のマンションに着くと、突然彼女が階段を駆け上り始めたのでそこそこ元気になったのかなと安心して後を追う。そして、彼女に続いて部屋のドアを開けた、その時――――




パンパン! パパン! パン!
暗闇から数発の破裂音が鳴り響いた。ほんの2秒程度の間だったのだろうが、一瞬の内に
「何? 泥棒? 強盗?」
「今の音は一体? 銃声? 爆竹?」
「これから襲われるのか? どうやって対処すればいい? 逃げるべきか?」
など様々な考えがよぎる。すると間もなく部屋の電灯が点き、そこには数人の男女の姿が現れる。玄関入ってすぐの左手に彼女。キッチンには見覚えのある友達六人が立っているではないか。咄嗟のことで未だにその前の考えが拭えてない状態だったので、
「泥棒は友達? …まさか内部(?)犯?」
などと言った意味不明な想像しか浮かばない(連想して最近の『ONE PIECE』を思い出したりもする)。すると、皆が声を揃えての第一声が、
「おめでとー!」
であった。呆然としつつもよくよく室内の様子を観察してみれば、キッチンには美味しそうな料理が並んでいるし、壁には飾り付けがしてある。友達達は一様にパーティー用三角帽を被り手には使用済みクラッカー。皆がわいわいと何か話し掛けてきたりしてくる間に、ようやく全てを理解しかけてきた。


これってサプライズバースデーパーティー


今年は三度ほどいつもの友達仲間でサプライズパーティーをやったが、どれも主催はぼくであった。中々面白い企画ではあるが、同じ仲間同士では毎度同じ手法ではサプライズ度も薄まってくるし、ある程度予想もついてしまう。何冊も量をこなしているミステリ好きにはありきたりなトリックが通用しなくなってくるのと同じだ。そろそろネタも手詰まりだなと思っていたところに、12/9の日記のようなメールが来たわけである。これにより、

・今月誕生日の人を対象にサプライズパーティーをするつもりだが、12月生まれでありながらぼくにはその企画を知らされている。ちなみに、18日か22日に予定。
・今日(11日)は単純に彼女と遊ぶだけの予定の日

と言う条件がぼくに擦り込まれていた。驚かないわけがない。
さて、ここまでは驚きについてだけ述べてきたが、勿論驚きを遥かに越える幸福感があった。泣きそうになったなんて書きたいところだが、嘘は書けない。事実は「とてつもなく感激して涙が出た」だからだ。驚きと感激とが入り混じり、自分がどんな表情をしているのかもわからず、しばし玄関でドアの方を向いて固まっていた。
主催者はメールを送ってきた友達とぼくの妹。午前中に部屋入りし、午後にはその他の友達も集まり、料理やセッティングなど準備をしていたらしい。彼女の仮病もタイミング合わせの一つ。そう言えば本来は『ハウルの動く城』のレイトショーを観に行く予定だったのに、前日になって彼女から「やっぱり別の日にしよう」と言う申し出があったのだが、どうやらそれも気まぐれやわがままの類ではなかったのか。もう一人の12月生まれの人も、部屋に入った瞬間にクラッカーにて驚かされたらしいが、彼もまたぼくの番には一緒になってサプライズ企画の一員となっていた。ああ、全くもってしてやられたものである。
更に仕事後に駆けつけて来た友達二人も加え、全員が揃ったところでパーティー開始。
こちらは豪華な手料理の一部。

貰ったメッセージカードには「料理を作ったことやライブの感想やジャンプの感想を話すと…」だとか書いてあって苦笑。プレゼントは、25歳・26歳となる12月生まれ二人に、シングルCD数枚と、漫画単行本3冊。ちなみにぼくの貰ったCDは

・愛のクリスマス・メッセージ/ジョン・ボン・ジョヴィ(1990)
恋人がサンタクロース/A.S.A.P.(松任谷由実のカバー)(1990)
・Winter's Tale〜冬物語〜/高野寛田島貴男(1992)
・遅いサンタクロース/牧瀬里穂(1993)
・真夏のサンタクロース/渡辺美里(1994)
・メリークリスマスが言えない/稲垣潤一(1994)

だった(笑)。単行本の方は

スーパードクターK(25)/真船一雄
金田一少年の事件簿(25)/金成陽三郎 さとうふみや 天樹征丸
鉄拳チンミ(3)/前川たけし

だ。年齢に合わせての巻数セレクトらしいが、チンミの方は揃わなかったとか。ドクターK金田一の気になる続きは、もう一人の12月生まれの人にあげた26巻を読んでくれとのこと(笑)。下らな過ぎるけどこう言うの大好き! めちゃくちゃ笑った。
友達が持ってきたボードゲーム『クイズ!ヘキサゴン』でとても盛り上がったりした後、遂にケーキのご登場。もうずっと頬がゆるみっぱなしだ。
全体像。

こちらは切り分けたもの。

ちゃんと「ムー」と名前が入ってる(笑)。こちらも美味しく頂きました。ごちそうさま。

ぼくはこの日を一生忘れることが出来ないと思う。大切な思い出になりました。「驚かされた」と言う意味でも。(ちなみに今年一番びっくりしていたCP9のアレを見事に上回るほどの衝撃でした)

皆ほんとにありがとう。これからもよろしくね。今度皆で蟹食べに行こう。はにかんで行こう。